静坐瞑想をしていると、異常に眠くなることがあります。
瞑想時間が終わったとたん、眠気も消えるので、睡眠不足のせいだけではない感じです。
目を閉じて静かに呼吸している状態なので、眠くなるのは当然かもしれませんが、ただただ睡魔と闘って時間を過ごすのも不毛な気がして、この頃では、ヨーガ瞑想の方に比重を置き、静坐瞑想は短めに調整しています。
眠くなるのは、やっぱり集中できていないから?
と思っていたら、ちょうど今、読んでいる本のなかに答えが見つかりました。
不思議なことに、何かわだかまりが残っている人は、坐るサティをやると、すぐ眠くなります。この傾向は、驚くほど共通しています。
「集中力が弱いから」と本人は考えます。しかし、もっと本質的な理由は「理解したくない」のです。過去がある。誰かを思っている。わだかまりがある。その状態を見るのがしんどい。相手を否定したくない。いや悪いのは、自分かもしれない──いろんな思いが湧いてきます。
そうした混乱を回避しようとして、心が「眠りなさい」と指令を出すのです。
(「サティ」は古代インドの言葉。マインドフルネスや気づきとも呼ばれています)
ここでいう「わだかまりが残っている人」というのは、
過去や誰かのことを吹っ切れていない(心の片隅で考え続けている)人は、同じ精神状態に留まっているので「執着が強い」人。
眠気の原因は「執着」……。確かに、わだかまりやすいほうなので、納得しました。
さて、瞑想していると、それまで気にしなかったことが気になりだしたりします。
いろいろありますが、最近では「舌の定位置」。
調べてみたら、実はとても大切なことでした。
舌は上あごにつける。
これは、瞑想中だけではなく、普段から心がけておいたほうがいいチェックポイントだと、初めて知りました。
リラックスして口を閉じているとき、正しい舌の位置とは、
①舌が上あごの天井に吸いつくように触れていて
②舌先は上の前歯の根元の少し後ろにあるふくらみに当たっている
という状態です。
もし、舌の先が、前歯の裏側に触れている・上下の歯と歯の間に挟まっている・どこにも触れていない、という場合、それは「低位舌(ていいぜつ)」といって、口呼吸の習慣化や睡眠時無呼吸症候群などにつながることもあります。
舌の筋力が弱って、定位置から「落ちている」状態です。
セルフチェックしてみると、私も「低位舌」でした。これからは、舌の位置を意識して、日々「筋トレ」したいと思います。