かきがら掌編帖

数分で読み切れる和風ファンタジー*と、読書・心理・生活雑記のブログです。

感謝の花束からネット銀行まで

 

昨年の4月から受講していた2023年度のフォーカシング・クラスが、先月無事に終了しました。

初めての逐語記録検討や、学生時代以来数十年ぶりのレポート課題など、なかなか大変でしたが、その分とても充実した1年を送ることができました。クラスでは、継続して何年も学んでいらっしゃる方と、私のように今回が初めてという受講生が4:3くらいの割合だったので、フォーカシングの大切な要素である「相互作用」も大いに働いていたと思います。

 

クラスもあと1回を残すだけという時期に、受講生のお一人が「先生に感謝の花束を贈りませんか?」とご提案くださり、その後のお取りまとめまで引き受けてくださいました。おかげさまで、感謝の気持ちを美しいフラワーアレンジメントで表すことができたのです。

 

感謝のフラワーアレンジメント

 

さて、フラワーアレンジメントの代金を集めるにあたり、メンバーそれぞれが振込手数料を負担しなければならないことを、お取りまとめ役の方は心苦しく感じていらっしゃるご様子でした。

そこで思い出したのが、ちょうどその頃、食事会で同席した人から教わった「ことら送金」のことです。

ことら送金とは、みずほ銀行三菱UFJ銀行三井住友銀行など都市銀行5行が2021年に設立した「株式会社ことら」の提供する「個人間少額送金サービス」です。個人から個人への10万円以下の送金であれば、手数料がかかりません。

スマートフォンを使った送金になりますが、「ことら送金」という単独のアプリがあるわけではなく、銀行の送金・決済アプリ(日本電子決済推進機構のBank Pay、みずほ銀行のJ-coin Pay、三井住友銀行アプリなど)のなかに、一機能として搭載されているのです。

 

食事会で話を聞いたときは、「ふーん、そんなサービスがあるのか…」程度の熱量だったのですが、実際に活用できる機会が訪れたとなると、俄然やる気が出て、メインに使っている銀行のアプリをダウンロードして登録しました。

お取りまとめ役の方にも、「フラワーアレンジメント代の振り込みは、手数料がかからない送金サービスを利用するので大丈夫です」とお伝えできました。いいタイミングでいい情報をもらえたわけです。

 

ところでこのことら送金、今後はワークショップなどの振り込みにも使える!と喜んでいたのですが、大きな落とし穴がありました(笑)。「個人間」のサービスなので、主催者が個人名義ではない場合、利用できないのです。

そこで、他に振込手数料が無料になる方法はないものかと検索すると、ネット銀行ならそういう特典があるらしい──。

ここ数年、仕事上では目にする機会が増えたネット銀行ですが、自分とは無縁の存在という感覚でした。しかし、かくなる上は…ということで、SBI新生銀行に口座開設の申し込みをしました。

数あるネット銀行のなかからSBI新生銀行を選んだ決め手は、アナログネイティブにも親切そうだったから。Web上で完結する手続きは確かに便利ですが、「自撮り画像で本人確認」は心理的にハードルが高く、書類を郵送という方法も同等に選択できる点がよかったからです。

 

他行への振り込みは月に最低1回以上、コンビニATMなどでの入出金は月に最低4回以上というように、手数料が無料になる回数はステージによって変わりますが、私にとっては十分な頻度です。さらに現金3,000円プレゼントのウエルカムプログラムというものもあり、プチわらしべ長者気分になれました。

アプリの登録、本人確認、口座開設申し込みなど、面倒に感じる作業も多く、何もなければ二の足を踏むところでしたが、必要に迫られたおかげでやり遂げることができました。節約した手数料は、自分が好きなことに使いたいと思います。

感謝の花束を提案してくださったことに、あらためて感謝です。