昔から頭の中が雑念でいっぱいなため、自分には向いていないと敬遠していた瞑想。
一念発起して取り組んだのは1年と10ヶ月前でした。
マインドフルネスの音声ガイド付き瞑想から始めて、坐禅のような静坐瞑想やヨーガ瞑想など、かなりがんばって続けたものの行き詰まり、今はスワイショウをメインに動く瞑想を実践中です。
朝はココイマさんのマインドフルネス瞑想15分、夕方には動く瞑想ミックスを20数分というメニューで、このくらいが無理なく続けられる上限だと思っています。
いろいろ試行錯誤しながら継続してきた結果…、あいかわらず雑念だらけです(^^;)。
ですが、確かにストレスは低減しました。体感としては33%OFFくらいでしょうか。ストレスが軽くなった分、心のエネルギーに余力が出てきたのか、新しい物事に対して興味が湧くようにもなりました。
耳鳴りがあるので、瞑想中は「音」を流しています。
耳鳴りに効果があるというホワイトノイズの「滝の音」や、はるか昔チベットの僧侶が瞑想の際に奏でたと伝えられる「シンギングボウル」など、YouTubeで見つけて活用していました。
ある日、YouTubeの「あなたへのおすすめ」で「クリスタルボウル」の演奏を推され、天然石好きのため「クリスタル」というワードに反応して視聴してみたところ、とてもよかったので、この頃はクリスタルボウル一択です。
クリスタルボウルは、粉砕した水晶を高温で溶かして成形した円筒形の楽器で、専用のバチを用いて演奏します。
クリスタルボウルのやさしく澄んだ響き、余韻が重なり合って、波のようにゆらぎながら広がっていく演奏は、聴くというより、音に包まれている、浸っているという感覚になります。
私がYouTubeで視聴しているのは、Magaliさんという奏者の演奏ですが、定期的に演奏会を開催しておられると知り、先日行ってきました。
会場は明るくてきれいな専用スタジオで、広すぎず狭すぎない心地のよい空間です。演奏は、マットに横になって超・リラックスした状態で聴くため、参加者ひとりひとりのスペースがゆったりと確保されていました。
緊張しやすい性格ゆえにドキドキはしましたけれど、ボウルの響きに耳を傾けているうち、しだいに落ち着いて呼吸が深くなっていきます。約1時間の演奏中、日常を離れた時を過ごすことができました。
目を開けたり閉じたりして聞いていたのですが、途中で不思議なことに気づきました。
私が横たわっている真上辺りの天井に、透き通った薄緑色の模様が、たゆたうように浮かんで見えたのです。
水面に光が反射してできる、不規則な網目状の模様に似ていました。調べてみると「集光模様」というらしいです。
幻影? それとも演出?
でも、同じ場所にずっと見えているから幻影っぽくないし、かといって演出にしては淡すぎる感じ──、ひょっとして共感覚というものですか!?
たちまち、頭の中は雑念でいっぱい(笑)。
共感覚とは、「文字や数字に色が付いて見えたり、音を聞くと色が見えたりするなど、通常の感覚に加えて別の感覚が無意識に引き起こされる現象(関西学院大学・長田典子教授)」です。
典型的な共感覚者は稀ですが、赤ちゃんの頃は誰でも共感覚を持っているという説もあり、一般の人にも共感覚と類似する現象がみられることは珍しくないようなので、もしかすると今回がそうだったのかもしれません。
演奏が終わったあと、あらためて見上げると、もとの真っ白な天井に戻っていました。
こちらのイベントでは、演奏の前後にゆっくりと時間をとる流れになっています。他の参加者の方たちが、思い思いに余韻を味わっていらっしゃるのに、
「プロジェクターを使った演出をなさっていましたか?」
などと質問するのも無粋な気がしたので、そのままおとなしく帰ってきました。
どちらにしても、とても楽しい体験だったことは間違いありません。
↓↓↓ 毎日のようにお世話になっている「クリスタルボウルの音だけ3時間」と「ツインレイ」です。もともと私は音に対して神経質なところがあったのですが、突発性難聴からメニエール病を経て、聞こえ方が不安定になって以来、周りの音にストレスを感じやすくなりました。一定の穏やかな演奏を3時間も流していられるのはありがたいです。「ツインレイ」は軽やかな調和を感じる7分くらいの演奏。幸せな気持ちになります。