かきがら掌編帖

数分で読み切れる和風ファンタジー*と、読書・心理・生活雑記のブログです。

アーカイブ動画の活用

 

去年の3月に出会った「フォーカシング」という心理療法がおもしろくて、ワークショップの参加を続けてきましたが、さらに通年のフォーカシングクラスも受講することにしました。Zoomを使ったオンライン講座で、約1年かけて深く学べるクラスです。

前年度までは開講時間が平日午後だったので、会社勤めをしているあいだは無理だとあきらめていたのですが、今年は夜の時間帯になると知り「渡りに船」とばかりに申し込みました。

 

第1回目を受講したのが、先週のことです。

こちらのクラスでは、講義の内容を復習したいとの要望に応えるため、小グループに分かれて行うワーク以外は録画するということで、事前に受講生全員の同意確認が行われました。「録画中」のマークがついた瞬間は少し身構えましたが、その後はほとんど意識しないまま(というか、初参加でそんな余裕もないまま)充実した講座が終了し、翌日にはアーカイブ動画のURLが送られてきました。

 

ここ数年、Webミーティングやビデオ通話など、自分の姿をリアルタイムで見る機会が増えました。ちらっと視界に入る程度とはいえ、なかなかなじめていません。セルフイメージに対する希望的観測を打ち消す現実を目の当たりにして、ため息をつきたくなることも多いです。

それが動画ともなると、さらに心理的抵抗が増しましたが、こわいもの見たさの好奇心で視聴してみたら、予想外に楽しめたのでした。

他のメンバーの方たちはとても魅力的なのに、自分だけイケてないなぁ…というぼやきはさておき──、

自己紹介で緊張しているときも、ワークの後で興奮気味なときも、自分が伝えたいことを一生懸命伝えようとしているところは、われながら好感が持てた(笑)。

あたたかく受けとめてもらえる雰囲気あってこそですが、素直に自分を表現することの大切さをあらためて感じました。

 

また、私はよく初対面の人から「知り合いにそっくりな人がいる」と言われるのですが、動画を見ているあいだ、自分の表情や口調が誰かに似ていると思うときが、何度かありました。

特定の人物というわけではなく、身近に接している人や、テレビ・ネットなどの画面を通して見た人たちが混ざっている感じです。目や耳から入ってくる情報から、知らず知らずのうちに影響を受けているのがわかりました。

 

もちろん、本来の目的でも、アーカイブ動画は有用です。

今回動画を視聴してみて、重要なことを聞きのがしていたり、自分の話した内容さえうろ覚えだったりしているのに気づきました。

記憶力に自信がないので、ときどきメモをとっていましたが、むしろその場では話に集中したほうがいいようです。後で動画を見ながらポイントを書き留めるやり方に変えようと思いました。

次回の講座までの期間限定アーカイブ動画、いろいろ活用したいものです。