3/22 職場で指輪を紛失:
仕事中ふと気づくと、指輪をしていませんでした。小指につけるピンキーリングです。私は手を洗うとき指輪をはずす派なので、たまに置き忘れることがあります。そこで、思いつく場所は全部、しまいにはゴミ箱の中まで探したのですが、見つかりません。
とても気に入っている指輪です。あまり物を失くさないほうなのに、よりによって一番のお気に入りを紛失するとは…_| ̄|○
そのうち出てくるかもしれないと期待しつつ2日たち3日たち──あきらめムードが漂うなか、ネットのジュエリーショップを見始めました。紛失したのと同じ指輪もまだ販売されていましたが、画像を見ると心が沈んで、再購入する気にはなれません。
後悔先に立たずとはいえ、今後は職場で指輪をはずすとき、置き場所を定めておこうと決めました。
4/1 スフェーンのリングを発注:
ネット上でウィンドウショッピングをしているうち、「これ!」というものが見つかりました。
スフェーンという希少石のシンプルなリングです。
スフェーンは、鉱物の硬さを表すモース硬度が5~5.5と低めですが、「輝き」に関連する屈折率や分散度はダイヤモンドクラスの石といわれています。
ちなみに、ダイヤモンドはモース硬度最高値の10「地球上の鉱物の中で最も硬い」で、スフェーンの5~5.5は「ナイフで傷をつけることができるかできないか」くらい。
色は黄緑、私の好きな色のひとつです。
第一印象でほぼ心は決まっていたものの、あれこれと楽しく目移りしながら、さんざん迷った末に購入ボタンを押しました。
受注後に作製する品なので、手元に届くのは2~3週間後です。ショップのホームページ画像をながめては、到着を指折り数えて待っていました。
4/18 紛失した指輪が出現:
そんなある日、仕事でよく使うスチール書庫を開けたとき、
「カラーン」という小さな金属音がしました。
音のした方を見ると、開いた扉の内側、底辺部の溝に金色の輪が落ちています。
何と、紛失していたピンキーリングでした。まさかまさかの失せ物現るです。
発見というより、出現という言葉がぴったりで、たった今、異空間から落ちてきたみたいな感じ。まさに、目を疑うとはこのことでした。
推測するに、重い書類ファイルをまとめて運ぶ時にでも、無意識のうちに指輪をはずして、仕切り棚の上あたりに載せたのでしょう。まったく記憶に残っていないのですが…。
毎日のように開け閉めする書庫ですから、振動で少しずつ棚の端へ動いていき、その瞬間に落ちて、音で存在を知らせてくれたわけです。
4/20 スフェーン・リング受け取り:
失せ物現るの2日後、スフェーンの指輪が届きました。
しなくていい散財をしてしまった感はあるものの、やはり嬉しさのほうが大きいです。
わずか3mmの石ですが、燦然と煌めいています。すっかり見とれてしまいました。
4/22 スフェーン・ペンダントトップ発注:
リングの到着を待つあいだ、ショップのホームページをひんぱんに見ていたのですが、新作として並んでいる商品のなかにスフェーンのペンダントトップがあり、気になっていました。
リングとのセット品に見えるほど、デザインの親和性が高く、しかも、撮影のためモデルさんが着用したものが、1点限りの特別価格で販売されていたのです。
あー、こうやって沼にはまっていくのかな?と思いながら、購入ボタンを押しました。
ペンダントトップのスフェーンは4mm×5mmと、リングの石よりやや大きかったので、「ファイア」と呼ばれる虹色の輝きを見ることもでき、好奇心が満たされました。
急上昇したスフェーン熱も、徐々に落ち着きそうです。
実はこのペンダントトップに関してちょっとした問題が発生したのですが、そのことはまた別の記事に書こうと思います。
補足:
説明では伝わりにくいスフェーンの「ファイア」ですが、動画がありました。
「宝石大陸」さんというお店の商品紹介動画(21秒)です。