今年の大型連休は、よく晴れて風の強い日が多かったように思います。
部屋でくつろいでいるとき、突然、つけていないエアコンから異音がしました。
「ポンポン」あるいは「ポコポコ」という音です。
けっこうな大きさで鳴り続いたので、休日のリラックスモードは瞬時に警戒モードへ切り替わりました。どことなく水気を含んでいる音でもあり、なおさら不穏な感じでした。
部屋は賃貸で、エアコンは付帯設備です。
これから暑くなる時季だというのに、もし故障ということになれば一大事。管理会社への連絡や修理立会い、料金の支払い等々が頭をよぎります。
ふと、少し前に換気扇を回し始めたことを思い出しました。
ためしに止めてみると、 異音は聞こえなくなりました。再び換気扇を回すと、また「ポンポン・ポコポコ」と鳴り出します。
因果関係はつかめたのですが、今までは、換気扇を回してもエアコンからこんな音はしなかったわけで、やっぱり故障なのか……。
「エアコン 換気扇 ポンポン」でネット検索してみたら、思った以上にいろいろ見つかりました。いちばん参考になったのがこちらです。
原因と対策がわかりやすく説明されていました。
気密性の高い部屋で換気扇を使用すると、エアコンのドレンホース(エアコンから出る排水を室外へ出すためのホース)から屋外の空気が入り、室内機で発生した結露水がスムーズに流れず、ポコポコと音がすることがある。
また、強い風がドレンホースの先から逆流し、音が発生することもある。
なるほど、いくつかの条件が重なって、異音が発生したようです。
対策としては、
・ 部屋の換気口を開ける
・ 少し窓を開ける
・ 換気扇を止める
・ ドレンホースの先端の向きを変える
それでも改善しない場合は、
・「ドレンホース用逆止弁」を取り付ける
これはエアコンの販売店に依頼しなければならないようです。
逆止弁は「おとめちゃん」(音を止める、の語呂合わせネーミングらしい)という名称で、市販もされているようですが、取り付けるにはドレンホースを切ったりしなければならず、DIYに慣れていないと難しい感じでした。
わが家のドレンホースの先端を見にいくと、ベランダの床すれすれのところで斜めにカットされていました。床に這わせてあるわけではなく、「向きを変える」のは無理そうです。
また、夜に入浴したあと換気扇を朝まで回しているので、その間、窓を開けっ放しというわけにもいきません。
頼みの綱は、部屋の換気口。
入居したのは冬で、最初に開閉をチェックしてからは、ずっと閉めっぱなしでした。
つまみを回して換気口を全開にし、あらためて換気扇を回してみると、エアコンから異音は発生しなかったので、ひと安心です。
部屋の換気口からは、勢いよく空気が流れこんできています。冬になったら寒そうですが、それはそのとき考えるとして、気になるのは「虫の侵入」のほうでした。
虫が苦手なものですから、換気口の屋外側に網が張ってあるくらいでは、気が休まりません。
けれど、ちゃんと最適な商品がありました。
さっそく入手しました。
換気口のサイズに合わせ、手で切り離せるミシン目入りです。真ん中のつまみの部分をくりぬくこともでき、あとは透明な剥離紙をはがして貼りつけるだけ。
ほんとうに良くできた製品です。
2週間ほど経ちました。
何気なく見ると、貼ったときは白かったフィルターの色が、かなり変わってきています。
都会の空気はよごれているのですね。
説明書きには、「とりかえてネ」や「ハートマーク」がはっきり浮き出てきたら取り替え時です、とありました。
まだそこまではいっていないようですが、その時が来るのを、ちょっと楽しみに待っています。はがしてみたら、どれほどの状態になっているのか──。
好奇心というより、収穫への期待感といった気分です。