「マインドフルネスストレス低減法」というものを始めました。
本とCDを使って8週間、毎日40分~50分くらい行うトレーニング・プログラムです。
衝動的に決めてしまったので、8週間のうちにやってくるお正月はどうしたものかと、今から思案しています。
CDのナレーションを甲斐田裕子さんという一流の声優さんが担当していて、その語りが本当にすばらしいです。購入するにあたり、ナレーターが甲斐田さんだということが決め手になったのですが、大正解でした。
マインドフルネスストレス低減法は、マサチューセッツ大学メディカル・センターのストレス・クリニックで行われている「ストレス対処およびリラクセーション・プログラム」の臨床体験にもとづいたトレーニング・プログラムです。頭痛、高血圧、背中の痛み、心臓疾患、癌、エイズなど、さまざまな問題や症状をかかえたストレス・クリニックの患者を対象として、ジョン・カバット・ジン博士により開発されました。
不安やストレス、慢性疼痛に効果があることが認められています。
書籍『マインドフルネスストレス低減法』2章の冒頭「瞑想を始めるにあたって」には、プログラムを進めていくときの心構えが書かれていますが、折にふれ読み返したいポイントです。
「マインドフルネス瞑想法」にとり組むにあたっては、次の七つの態度が重要です。
この七つの態度は、それぞれ別個のものではありません。それぞれが互いに関係しあい、影響しあって向上していくものです。一つができれば、すぐにほかのものもできるようになります。
① 自分で評価をくださないこと
➁ 忍耐づよいこと
③ 初心を忘れないこと
➃ 自分を信じること
⑤ むやみに努力しないこと
⑥ 受け入れること
⑦ とらわれないこと
以上の七つの態度です。
また、トレーニングの効果が現れやすい人、そうでない人の態度の違いについても説明されており、とても興味深く参考になりました。
例えば、
「どうせ、うまくいくはずはないけれど、とりあえず続けてみるか」
という人は、いざ、痛みや不安を感じると、「ほら、やっぱり痛みは治らないんだ」とか「注意集中力をつけるなんて、思ったとおり、私には無理なんだわ」などと考え、さらに疑いが強まって、効果はますます期待できなくなってしまいます。
逆に、
「これこそ自分の進むべき道だ、瞑想こそ事態を好転させる”答え”だ」
という「真剣な信奉者」も、すぐに失望感を味わうことになるようです。どんなに瞑想を行っても、今までの自分と何の変わりもなく、ロマンチックな思いこみだけでは効果がないということに気がついて、ひたすら努力し続けるのがむなしくなり、情熱を失っていくのです。
ストレス・クリニックを訪れる患者のなかで、一番効果が現れるのは、疑いながらも、何でも受け入れてみようとする人だといいます。
「うまくいくかどうかはわからないし、本当かなとは思うけれど、とりあえず全力投球してみて、どうなるか見てみよう」
ぐらいに考える態度です。
プログラムの1週目・2週目は、ボディスキャンを習います。
「音声ガイドによる瞑想を行っているあいだは、最後まで目覚めた状態にあることが大切です」
と、CDの初めにアドバイスがあるのですが、今までYouTubeの音声誘導などで行ったボディスキャンで、私はほとんど寝落ちしてきました。
なので今週は、とにかく眠らないことを第一課題にして練習を続けています。部屋の照明は落とさず、目はなるべく見開いているのですが、ところどころ眠りかけたらしく、CDが終了してから振り返ると記憶が飛んでいました。
まぁ、起きていてもけっこう飛ぶのですが……(笑)。
第1週のテーマは「眠気との闘い」ということになりそうです。