ちょっと怖いことがありました。
今、私が住んでいる賃貸マンションの部屋は、玄関の照明が人感センサーライトになっています。出入りするとき自動で点灯し、しばらくすると自動で消灯するので便利です。
けれど、私は怖がりなので、もし誰も近寄っていないのに灯りが点いたら……?
などと、たまに想像して怖がっていました。
つい先日の朝、目を覚ますと、部屋のドアのすりガラス部分がぼんやりと明るく、
「え?」っと思った直後に、その明りが消えました。
ドアの向こうは、廊下と玄関です。
人感センサーで点いた灯りが、ちょうど消えた瞬間を目撃したのです。もちろん侵入者はいませんでしたが、怖いですよね。
ですが「朝」で「消えた瞬間」だったから、まだよかった。
もしこれが「夜中」で「点いた瞬間」だったら、何十倍も怖かったと思います。
気になりながらも、とりあえず出勤し、
「玄関 人感センサーライト 誰もいないのに点灯」
というようなワードでネット検索すると、たくさんの事例が出てきました。
自分だけに起こっていることじゃなくて「人感センサーあるある」なのだと知り、ひとまずホッとします。
また、センサーライトを扱っているメーカーのウェブサイトでも、
- 感知エリアに人がいないのに点灯する
- 人感センサーが勝手に動作します。どうしてですか?
といったQ&Aが、顧客サポートページに掲載されていました。
人感センサーライトは赤外線センサーにより「動く熱源」や「温度変化」を検知して反応するので、感知エリア内に人以外の熱源や揺れ動くものがあれば点灯するのだそうです。
この部屋に住んで、3年半以上になります。
賃貸物件サイトで情報収集して「ここ!」と思い、内見もせずに契約しました。(需要に対し供給の少ない物件だったので、内見を待っていたら間に合わなかったのです)
私はとても慎重な性格なのですが、なぜか時々根拠のない確信から、暴走的に動き出すことがあります。思えばゲシュタルト療法のワークショップに初参加したときも、そんな調子でした。
結果はいつも「当たり!」とは限らず、残念なカン違いだった、という場合も少なからずですが、そういうときは笑うしかありません。
さて、見切り発車で契約した部屋は、実際に暮らしてみると、間取り図から予測していた以上にコンパクトな居住空間で、テーブルや調理器具を買い替えることになりました。
また、同じ階の小火で逃げ遅れたり、排水口に物を落としたり、大小の事件もありました。よくあるメンテナンスなどの問題も、断続的に発生します。
それらをひとつずつ解決していくたび、「自分ち」感が深まりました。落ち着いた生活基盤を得て、掌編ブログをスタートすることができ、幸運な出会いや交流に恵まれたおかげで、何とか続けていられます。
ストレスや悩みは尽きませんけれども、もしかしたらこれまで生きてきて、今がいちばん幸せかもしれない、と定期的に思っております。
とはいうものの、怖いことは怖いので、あれ以来、夜は人感センサーライトのスイッチをOFFにして寝るようになりました。