かきがら掌編帖

数分で読み切れる和風ファンタジー*と、読書・心理・生活雑記のブログです。

自分を思いやる「セルフ・コンパッション」

 

前回の記事を書いてから、毎晩「3分間呼吸空間法」というマインドフルネス瞑想を実践しています。

YouTubeに瞑想を誘導する動画がたくさんあったので、その中から探して、聴きながら行っていたのですが、自分に合わせてカスタマイズしたいという欲が出てきて、結局、原稿をつくり朗読、録音したものを使うことにしました。

とはいえ、実際にその音源でやってみると、さらに手直しをしたくなり、現時点では再録したテイク2版ですが、まだまだ改良の余地がありそうです。

 

「3分間呼吸空間法」以外の、心引かれるマインドフルネス瞑想誘導の動画も、楽しく興味深く視聴しています。

そういう動画のひとつで、セルフ・コンパッション(Self-Compassion)という言葉に出会いました。

セルフ・コンパッションとは「自分に向ける思いやり(慈しみ)」のことで、どんなときも「あるがままの自分」を肯定して受け入れ、身体的・精神的な良好さを得るのに、有効な技法だといわれています。

 

私には「思いやり」とは他者に向けるもの、相互にやり取りするもの、という先入観があるので、自分で自分を思いやるという考え方は馴染みにくかったのですが、セルフ・コンパッションを高めるためのエクササイズのひとつ、「慈悲の瞑想」のフレーズが、とても胸に響きました。

 

元来「慈悲の瞑想」は仏教の瞑想法で、その文言にはいくつかバージョンがあるようですが、私がYouTubeで聴いたものは、シンプルで詩のような趣きでした。

深い呼吸を繰り返しながら、まず、聞こえてくる音や体に触れる衣服などの「感覚」に意識を向け、次に、湧いてくる「感情」、浮かんでくる「思考」を、良い悪いと判断せず、とらわれず、ありのままに観察する瞑想を続けます。

そして、終了の少し前に「慈悲の瞑想」のフレーズが読み上げられるのです。

 

 

 

「慈悲の瞑想」フレーズ

 

私が幸せでありますように

私が安全に、心穏やかに過ごせますように

私の心と体が健康でありますように

私の悩み、苦しみがなくなりますように

私の願いが叶えられますように

私が幸せでありますように

 

私の大切な人が幸せでありますように

私の大切な人が穏やかで安全に過ごせますように

私の大切な人の心と体が健康でありますように

私の大切な人の悩み、苦しみがなくなりますように

私の大切な人の願いが叶えられますように

私の大切な人が幸せでありますように

 

すべての命が幸せでありますように

すべての命が安全でありますように

すべての命の心と体が健康でありますように

すべての命の悩み、苦しみがなくなりますように

すべての命の願いが叶えられますように

すべての命が幸せでありますように

 

私が幸せでありますように

私が幸せでありますように