かきがら掌編帖

数分で読み切れる和風ファンタジー*と、読書・心理・生活雑記のブログです。

イソバイドシロップ

 

先週の日曜日の朝、目を覚ますと、またもや右耳につまったような閉塞感がありました。

 toikimi.hateblo.jp

  

早速、翌日には耳鼻科へ、約3ヶ月振りの受診です。

聴力検査の結果、前回と同じように右耳低音部の難聴が発症していましたが、前回よりは軽かったので一安心です。

会社の業務システムのバージョンアップが行われた関係で、この2ヶ月ほどストレスが多かったのが原因かもしれません。

 

問診の後で、おもむろに先生が引き出しを開けて取り出したのが━━、

 

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「イソバイドシロップ」、脳や目の圧力を下げて、むくみを取り、めまい等を改善するお薬です。

この薬には注意点があって、それは「まずい」ということ。

先生によれば、某栄養ドリンク剤を濃く苦くしたような味だそうです。

「人によっては飲むのがつらい味だけど、大丈夫そう?」

と聞かれ、

「リポDの味は好きなので、大丈夫だと思います」

と答えました。

私はコーヒーも砂糖を入れずに飲むし、ゴーヤーチャンプルーだって好きだし、苦味耐性はそこそこあるはず、と考えていると先生が、

「大丈夫じゃなくても処方するけどね(笑)」

……なるほど、もっともな話です。

 

イソバイドシロップを1日3回、朝昼夕食後、他に、頭の血の流れを調整して片頭痛を予防するお薬と胃薬が、5日分処方されました。

処方箋を持って薬局へ行くと、薬剤師さんから聞かれます。

「味について、先生から説明がありましたか?」

「はい。まずい、と伺いました」

「そうですね、梅酒を苦くしたような味です」

とのこと。

逆に飲むのが楽しみになってきました。

 

そして、飲んだ結果は、

「けっこう好きな味」でした。

梅酒というより、あんず酒のようなフレーバーです。食後に服用するので、まるで食後酒のリキュールを飲んでいる感じでした。

 

5日後の金曜日、先生に報告すると、

「好き嫌いが、まっぷたつ分かれる薬です。ちなみに、私は好き」だそうで、

さらに親近感がわきました。

聴力はあまり良くなっていませんでしたが、悪くもなっていないので、このまま治療を続けます。

イソバイドシロップは、1日2回を1週間、その後1日1回を1週間というように、減薬していくスケジュールです。

 

いつもなら、薬が減っていくのは嬉しいことですが、美味しく飲んでいただけに、少し残念にも思いました。