かきがら掌編帖

数分で読み切れる和風ファンタジー*と、読書・心理・生活雑記のブログです。

『やすらぎの里』でリトリートしてきました。

 

伊豆高原にある『やすらぎの里(本館)』は、断食や食養生で心と体をリセットする、滞在型のリトリート施設です。

数年前に、ゲシュタルト療法のファシリテーターの方から教えてもらい、いつか行ってみたい思っていましたが、その「いつか」が来て、行ってきました。

 

東京駅から特急踊り子号で2時間と少し、伊豆高原駅で降り、車で5分の場所です。

 

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体調や目的に合わせて、3つのコースから選べます。

①断食コース…内臓を休め、味覚のリセット

デトックスコース…半日断食と少食を組み合わせた「半断食」

食養生コース…食事は普通食または糖質制限

基本の滞在プランは6泊7日ですが、土・日1泊2日の体験プランもあり、私は食養生コースの体験プランにしました。

 

体験プランの宿泊客は十数名、2~3名で来ている人と、1人で来ている人が半々くらいの感じでした。

部屋は相部屋・2人部屋・個室があります。

 

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私が泊ったのは、個室Bタイプ。

 

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全室の窓から海が見えます。

 

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1日のスケジュールです。

散歩やヨガの他、マッサージとカッピングなどを組み合わせた施術がコースに含まれています。

温泉と露天風呂、岩盤浴やジャグジー付きの専用風呂もありました。

 

チェックイン後に、館内の案内とスケジュール説明を受けてから、問診票を記入します。日常生活や健康面で気になっている事柄を書き、これをもとに、個別面談が行われます。

面談では『やすらぎの里』代表の大沢さんに、自律神経検査(手首と足首の周りにある内臓の働きを示すツボに、弱い電流を流して自律神経の働きをチェックする)をしてもらいました。

私は安定しているけれど数値は低め、ちょっとエネルギー不足という感じでしょうか。

やはり、疲れているようです。

大沢さんは、とてもあたたかく受容的な雰囲気を持った方で、リラックスしてあれこれ話をしているうちに、

HSPという言葉をご存知ですか?」と聞かれました。

HSPは生まれつきのものなので、「治す」というのではなく、うまく付き合っていく方法を見つけるのが大切、という話をしました。

 

面談の後は、1時間のマッサージ、温泉や岩盤浴、トレーニングルームでリラックス・ヨガと呼吸法、瞑想……、だんだんお腹がすいてきました。

夕食の時間が来て食堂へ行くと、スタッフの方が名前を確認して、それぞれの食事を持ってきてくれます。

私は「普通食」でしたが、プチ断食の方が多かったみたいです。

 

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美味しくいただいた、というだけではなく、これほど食事に専念したのは初めてかもしれません。貴重な体験でした。

 

夕食の後は、大沢さんの講座がありました。

自律神経の緊張と弛緩の切り替えがスムーズに行われていないことが、現代人の疲労の原因となっているので、夜は意識して脳への刺激を減らし、眠れないときは無理して眠ろうとせず呼吸法をする等、いろいろ興味深いお話を伺いました。

特に印象的だったのが、断食は「食べないだけ」なのである意味簡単、むしろその後の回復食のほうが難しいというお話です。断食に限らず、何かを試みるときは「完結」することが肝心で、そこから次へつなげられるのだと思いました。

 

 

一夜明けて、朝の散歩では、雲間から射す日の光が、放射状に降りそそいで見えました。「天使のはしご」と言う現象らしいです。

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写真を撮っているときは気づきませんでしたが、写りこんでいる樹がおもしろい。

 

 

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朝食もしっかりと、食事に向き合いました。

 

リトリートとは「避難所」

リトリートとは、日常から離れ、

静かな自然の中で、自分と向き合い、

「心と体をリセットする旅」

まさに、その通りの旅でした。