かきがら掌編帖

数分で読み切れる和風ファンタジー*と、読書・心理・生活雑記のブログです。

胃カメラ3度目で「鎮静剤」

 

最初に「胃部内視鏡検査」を受けたのは20数年前、定期健康診断のバリウム検査(上部消化管造影検査)で異常が見つかり、二次検査として胃カメラを飲みました。

かかりつけの病院で、医師1名、看護師2名の3人体制でした。予想以上に苦しかったこと、検査のあいだじゅう看護師さんのひとりが、背中をさすって慰め励ましてくれたことをはっきり覚えています。もしかすると、患者(私)があばれたとき、取り押さえる役目を担っていたのかもしれません。

結果は「問題なし」でした。

 

2回目は7~8年前で、やはりバリウム検査からの二次検査です。健診センターの専門外来で胃カメラ検査を受けました。

医師・看護師1名ずつで、看護師さんは何かあったらすぐ駆けつけられるくらいの距離で待機している感じです。

医療技術の進歩で、20年前よりはるかに楽になったとはいえ、かなりの異物感はありました。つらそうな素振りを見せると、

「モニターを見ていると気がまぎれますよ」

とのアドバイスをもらいました。

たしかに、モニター画面と、女性ドクターのダイナミックな「スコープさばき」に気をとられているうちに、検査は終わってしまいました。

検査後、別室で説明を受けましたが、炎症による出血の痕跡はあるものの治癒済みで、

「いかにも痛そうな胃ですね」と言われたのが印象に残っています。

 

現在働いている会社では、生活習慣病予防健診の検査項目にバリウム検査はなく、その代わり、5年に1度の「節目検診」で内視鏡検査があります。

今年がその年でした。

 

3度目の胃カメラでは、鎮静剤を使用するかどうか選べるようになっていました。

まわりの経験者に聞いてみると、

「眠っているあいだに終わった」

「検査中、検査直後の記憶がない」

とのこと。数千円の別途料金がかかりますが、迷わずこちらを選択しました。

 

検査前日は夕食を軽めにしてアルコールは控え、午後9時以降、口にしていいのは水分のみです。

当日、予約した医療機関に行き、まずは同意書・問診票などを記入してから、検査着に着替えました。

検査室のそばの、カーテンで仕切られたブースのような場所で、リクライニング・チェアに座って、胃の中の泡を取りのぞくための薬を飲みます。

さらに、水分や電解質を含む輸液剤を点滴しながら、のど麻酔(ゼリー状の薬を3分間のどに溜めておく方法)をします。

検査室に移動してベッドに横向きに寝たあと、登場したドクターに挨拶し、くわえるタイプのマウスピースを着け、準備が整った段階で鎮静剤が点滴されました。

 

「寝落ち」こそしませんでしたが、意識はぼんやりしてとぎれがち、のどに違和感を覚えたことや、「もうすぐ終わりますよ」と肩に触れられた記憶が残っている程度です。

検査が終わると、うながされるままベッドからブースに戻りました。

倒したリクライニング・チェアに横になり、1時間ほど安静にして、鎮静剤の効果が切れるのを待ちます。

画像を見ながらの検査結果説明では、慢性胃炎による出血の痕跡が見られるものの、炎症は治まっており、潰瘍もないので、治療の必要なしとのことでした。

 

半年ほど前から、胃の痛みが断続的に続き、いつもなら増えることはあっても減ることのない体重が減少していたので、ちょっと心配だったのですが、もう回復しているとわかってほっとしました。

鎮静剤を使用した場合、検査1時間後から飲水が可能となり、むせがなければ食事をしてもかまいません。また、当日は乗用車・バイク・自転車の運転は控えます。

 

電車で自宅へ戻り、遅めの昼ごはんを食べたあと、一休みしたいところだったのですが、もう一箇所、行かなければならない医療機関がありました。

そちらは後日、記事にしたいと思います。